当センターは、地域医療支援病院として、かかりつけの医療施設(病院、診療所)や地域の医療・保健・福祉施設、行政機関との連携をおこない、患者さんに入院から退院後まで切れ目のない医療を提供しています。
入院前支援として、かかりつけ医からご紹介いただいた患者さんの診療科への受診予約や入院支援をおこなっています。患者さんは多くの身体的、社会的、精神的な問題を抱えていることを理解しています。そのため、入院が必要となった時点からこれらの問題を把握するため、患者さんの様々な情報を収集しニーズに対応していきます。退院支援では、患者さんとご家族が安心して他の医療機関への転院、自宅や施設への退院ができるように支援します。常に福祉施設や介護サービス機関、退院後に受診する診療所や病院と連携しながらおこなっています。
このほかに、県民健康講座の開催、医学生の地域医療研修の支援もおこなっています。
当センターは、これからも地域の医療機関と「顔の見える関係」づくりをおこない、患者さんの支援をおこなっていきます。
外来受診のご案内
受診ルール:高度医療提供のため、かかりつけ医からの事前予約を必須としています。
必要なもの:紹介状、予約通知書、マイナンバーカード(または保険証)。
アプリの活用:会計を待たずに帰れる「らくらく会計」や「車内待機」が利用できます。
費用について:紹介状がない場合は、初診時に7,700円(歯科は5,500円)が別途かかります。
定期確認:毎月最初の受診時には、3番窓口で保険証等の確認が必要です。
入院前支援
個別カウンセリング:専門の看護師や事務職員が、お一人おひとりのご希望を伺います。
分かりやすい説明:スケジュール表やパンフレットを使い、入院生活を可視化します。
退院後を見据えた準備:入院前から「退院後の生活」について一緒に考え、環境を整えます。
チーム支援:必要に応じて、各専門スタッフが連携して最適な療養環境をつくります。
退院支援・転院調整
入院早期からの支援:入院直後から退院後の暮らしを見据えて準備を開始します。
在宅への橋渡し:ケアマネジャーや訪問看護師と会議を行い、自宅での受け入れ態勢を整えます。
転院先のご紹介:ご希望を伺いながら、地域の病院や施設との調整を行います。
専門相談員による調整:病棟担当の相談員が、患者さんと地域をつなぐ窓口となります。
患者サポート相談窓口のご案内
お金のこと:医療費の支払いや、利用できる公的制度について知りたい。
手続きのこと:介護保険や身体障害者手帳の申請方法がわからない。
こころのこと:病気による不安や、今後の生活への悩みを誰かに聞いてほしい。
利用方法:相談は無料、時間内なら予約不要です。入院・外来問わずご利用いただけます。
がん相談支援センターのご案内
理解を助ける:病気や治療について、分かりやすくかみ砕いて説明します。
心を支える:告知後のショックや、誰にも言えない不安に寄り添います。
家族を支える:大切な方が「がん」になった時の接し方などを共に考えます。
生活を守る:医療費の心配や仕事の継続など、制度の活用方法を提案します。
※相談の秘密は厳守します。診断や治療の判断を行う場ではありませんが、解決の糸口を一緒に探します。
オンコロジーおしゃべりサロンのご案内
どんな場所?:がん患者さんやご家族が、自身の経験や想いを自由に語り合える場です。
参加者は?:患者さん・ご家族のほか、研修を受けた経験者(ピアサポーター)も参加します。
雰囲気は?:お茶を飲みながら、ゆっくりと過ごせる温かい雰囲気の集まりです。
開催目的:一人で悩まず、経験を分かち合うことで、心の平穏につながる場作りを目指しています。
宮崎県がんサポートブック
がん治療に関すること、療養生活に関すること、お金に関する制度のこと等が書かれています。是非ご利用ください。
セカンドオピニオンのご案内
対象: 患者さんご本人、またはご家族(同意書が必要)。
必要なもの: かかりつけ医からの紹介状(診療情報提供書)と検査データ。
費用: 11,000円(税込・全額自費/健康保険適用外)。
注意点: 相談後の転院や当院での治療はできません。また、電話での相談は受け付けておりません。
県民健康講座
年6回、偶数月に行われています。
訪問看護指示の依頼について
訪問看護指示書など、主治医の記載が必要な書類は、外来の各診療科にご相談ください。
入院のご相談
入・転院相談はかかりつけ医から各診療科医へご相談ください。
※転院時などに情報提供する場合、ご使用ください。
連絡先 : 患者支援センター
TEL 0982-32-6181(代表)
FAX 0982-32-6150(直通)
当院は、第二種感染症指定医療機関として、宮崎県から指定を受けています。医師・感染管理認定看護師・薬剤師・臨床検査技師からなる感染制御チーム(Infection Control Team、ICT)および抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team、AST)を中心に、院内全体の感染防止活動、抗菌薬適正使用支援活動をおこなっています。
感染管理の対象者には、当院を利用される患者さん及びご家族、面会者、医療従事者、委託業者、学生が含まれます。また院内感染対策の推進、感染症診療の支援をおこない、日本一手指衛生ができる病院を目指し、手指衛生の遵守に力を入れています。
さらに、近隣の医療機関と連携し、医療機関や高齢者施設を訪問し、地域全体での感染対策の向上にも努めています。
主な業務内容
・院内全体の感染対策
・耐性菌ラウンド、環境ラウンド
・医療関連感染サーベイランス
・手指衛生など標準予防策の実地指導
・針刺し・切創、粘膜曝露対策
・感染防止対策関連の教育・啓発活動
・病院職員のワクチン接種
・各種マニュアルの作成
・感染防止対策に関する各種相談
・感染防止対策に関する地域連携
・全国サーベイランスの参加
・特定抗菌薬(抗MRSA薬や広域スペクトラム抗菌薬)の使用状況の確認
・感染症治療の早期モニタリング
・検体提出状況の確認


平成20年の診療報酬改定で「医師事務作業補助者」という職名が誕生しました。
県立延岡病院においては「医療秘書」という名称で、医事の事務作業の負担軽減を図り、診療に専念できる環境を整備することを目的に業務をおこなっています。
その内容は、生命保険診断書をはじめとする文書作成補助業務、医師の外来診療等補助業務、診療に関するデータ集計補助業務などさまざまであり、柔軟な対応や専門的な知識を必要とされる場面もあり、やりがいを感じています。
以前は組織上の位置付けが明確だといえない面がありましたが、令和4年4月1日から医療管理部に「臨床支援科」として正式に位置付けられたところです。
医師の事務作業に関するタスク・シフトを推進することは、さまざまな職種の負担軽減にもつながりますので、これからもより良い医療の提供を支えていきたいと考えています。
「診療情報管理科」は、電子カルテに保存されたさまざまな診療情報や原本保存が必要な書類等の保管を適正におこなうことなどによって、医療の質の向上を図っています。
診療情報の管理では、必要な書類が全部揃っているかなど、記録内容の点検・確認をおこないます。
また、平成20年4月にDPC対象病院となってからは、疾患や医療行為などから導かれるDPCコーディングを点検するとともに保存された情報を国に提出することと併せて、院内における目的に応じた各種データの抽出・集計・分析も重要な役割となってます。
以前は組織上の位置付けが明確だといえない面がありましたが、令和4年4月1日から医療管理部に診療情報管理科として正式に位置付けられたところです。
当科のスタッフが患者さんと直接関わることはあまりありませんが、診療情報の質の向上に努めることで、より良い医療の提供を支えていきたいと考えています。
県立延岡病院において、適切な医療安全管理を推進し、もって医療事故の防止に努めるために、「医療安全管理室」を設置しています。「医療安全管理室」には、専任医師および専従の医療安全管理者(看護師長)が配置されています。各部署には医療安全担当者が配置されており職員一丸となって、安全な医療の確保に努めています。
また、組織的な安全の取り組みの一環として、医療安全管理委員会・リスクマネジメント委員会を開催し、より安全な医療システムの構築に努めています。
さらに、医療安全の講習会・研修会を開催し、スタッフ一人ひとりの医療安全の意識の向上に努めています。
主な業務
- 医療安全対策の立案、実施、評価に関すること
- 各部門における医療安全対策の実施状況、業務改善に関すること
- 各部門のリスクマネージャーへの支援に関すること
- 医療安全対策の体制確保のための各部門との調整に関すること
- 医療安全対策に係わる患者・家族の相談に関すること
- 医療安全対策に係わるマニュアル及び、ガイドラインの策定等に関すること
医療安全管理室では医療安全に関する相談を受け付けております。
ご希望の方は「医療安全管理室」までお知らせください。

研修会の風景
宮崎県は、九州で唯一の医師少数県で、令和6年1月の報告でも全国33位であり、医師少数県から抜け出すことができませんでした。また県内にある7医療圏の医師偏在は著しく、宮崎市を中心とした宮崎東諸県医療圏は、全国でもトップランクの『医師多数区域』でありますが、県立延岡病院が対応している延岡西臼杵、日向入郷医療圏は、全国でもトップランクの『医師少数区域』に認定されています。その『医師少数区域』の唯一の三次病院である県立延岡病院は、この地域の医療の砦として、多くの医療機関との連携の中で成り立っていて、そして大きな信頼と期待が寄せられていることがわかります。
地域医療科の目標は、地域において総合的に診ることのできる医療人を育成することにあります。この延岡の地で、広く社会に貢献して心豊かで思いやりのある医療人、具体的には、地域医療を実践することを通してその地域で必要な医療をコーディネートできる人材を育成することであると考えています。
2004年に新しい卒後臨床研修制度が開始しました。当院の初期研修医は、当初は宮崎大学や熊本大学の協力型プログラム(大学での研修が主で、当院では期間限定で研修するプログラム)がほとんどでした。近年は県北出身の医学生が増加しており、当院での研修を主とする基幹型初期研修医も年々増加傾向が続き、現在は8名を数えます。
宮崎大学、熊本大学、済生会熊本病院、県立日南病院の協力型プログラムや、3県立病院をローテートするプログラムも合わせると、毎月10-15名の初期研修医が研修に励んでいます。
昼間はローテートする診療科内で研修に励み、夜間や休祭日は救命救急センターで上級医とともに救急診療にあたり、日毎にたくましさを増しています。
2023年4月からは松田俊太郎副センター長も当院に赴任され、横断的な病態概念及び基本的な診断法等の学びや、地域医療学及び総合診療学の指導も行き届くこととなり、急性期疾患だけでなくバランスの取れた医療教育が提供できることとなりました。
専門領域の後期研修が開始された後も宮崎県内で活躍する若手医師がもっと増えるように取り組んで参りますので、ご支援をよろしくお願い申し上げます。