【開催報告】令和8年度 ドクターカー・ドクターヘリ合同事例検討会を開催しました

No image

 2026年10月2日、当院講堂において「令和8年度 ドクターカー・ドクターヘリ合同事例検討会」を開催いたしました。

 検討会には、県北地域(延岡市・日向市・西臼杵郡・東臼杵郡)の救急医療を最前線で支える各消防本部や医療関係者など、合計70名を超える方々にご参加いただき、非常に活気ある議論の場となりました。

 検討会の内容は2部構成で、第1部の特別講演では、宮崎大学医学部附属病院 救命救急センターの長野 健彦 先生をお招きし、「県北地域におけるドクターヘリ要請基準のアップデート」をテーマにご講演いただきました。直近5年間の統計データを詳細に解析した結果をもとに、日向地域の「同時要請」の有効性や、延岡病院を拠点(ハブ)とした転院時間の短縮、西臼杵地域の「バイパス搬送」による治療開始の迅速化など、各地域の地理的特性を最大限に活かす救急活動の在り方が示されました。

 第2部の事例検討では、延岡消防、日向消防、西臼杵消防、美郷町JEMSの4機関に実際に活動した事案を発表いただき振り返りをおこないました。①救命の鍵を握る「早期要請」のタイミング、②血圧などの数値に頼らず、顔色や呼吸様式から重症サインを見極める医学的指標、③リアルタイムな映像共有による連携強化、などのポイントについて、消防機関と医療機関の垣根を越えた活発な意見交換がおこなわれました。

 救急医療は、消防と病院が「ひとつのチーム」となって初めて成立します。今回の検討会で共有されたデータと知見を日々の活動に活かし、県北地域の皆さまへ「よりよい救急医療」を届けられるよう、地域一丸となって体制を強化してまいります。

ご多忙の中ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。