DPCデータに基づく病院情報の公表
令和7年度 宮崎県立延岡病院指標
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
令和7年度 医療の質指標
1.リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
5.転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
1.年齢階級別退院患者数
| 年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
| 患者数 | 551 | 197 | 242 | 332 | 365 | 637 | 1,264 | 2,486 | 1,538 | 406 |
【解説】
高齢化社会を反映して、60歳以上の患者さんの割合が全体の71%、70歳以上の患者さんの割合が55%となっています。
一方、周産期センター、小児病棟を有していることから、10歳未満の患者さんの割合が7%となっています。
2.診断群分類別患者数等
(診療科別患者数上位5位まで)
※件数が10件未満のものは非公開(-)としております。
内科
| DPCコード | DPC名称 | 件数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 130030xx99xBxx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 – Bあり | 151 | 12.89 | 12.23 | 1.99% | 72.89 | 内科1位 |
| 060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 125 | 2.12 | 2.57 | 0.00% | 65.78 | 内科2位 |
| 130040xx99x5xx | 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等2 – 5あり | 93 | 15.81 | 14.69 | – | 72.66 | |
| 040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 – 4あり 定義副傷病なし | 50 | 5.06 | 8.16 | – | 72.52 | |
| 130060xx99x4xx | 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等2 – 4あり | 48 | 9.33 | 9.72 | – | 77.9 | 内科5位 |
【解説】
第2位の内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術は短期入院にておこなっています。消化器内科は消化器外科と共働し診療をおこなっています。
小児科
| DPCコード | DPC名称 | 件数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 180030xxxxxx0x | その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病なし | 41 | 4.17 | 8.02 | 2.44% | 1 | 小児科1位 |
| 010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 37 | 3.41 | 6.89 | 0.00% | 3.89 | |
| 060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 24 | 3.75 | 5.55 | 4.17% | 4.38 | |
| 150040xxxxx0xx | 熱性けいれん 手術・処置等2なし | 23 | 2.83 | 3.51 | 0.00% | 2.17 | |
| 040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 22 | 4.14 | 6.38 | 0.00% | 2.45 | – |
【解説】
当院は他医療施設から紹介された患者様を診療する紹介型病院で、小児科は宮崎県北部地域で最多の小児入院病床を有しています。近隣の小児科クリニック等から精密検査や入院加療が必要とされ紹介された小児について、平日昼間は小児科外来で、休日夜間は救急センターにてオンコール体制で診療しています。また、小児慢性疾患や重症心身障害の児についても当院で定期フォローをおこなっています。
当科の1年間の外来患者数、入院患者数の推移は以下の通りです。
●R3年度 入院325(延1,508) 外来新患703(延5,000)
●R4年度 入院327(延1,612) 外来新患615(延5,150)
●R5年度 入院339(延1,680) 外来新患700(延5,143)
●R6年度 入院420(延1,899) 外来新患639(延4,952)
●R7年度 入院424(延1,998) 外来新患607(延4,757)
令和7年度の入院患者数は424例でした。疾患別では①感染症(主にウイルスや細菌による呼吸器感染症)、②てんかん、③ウイルス性腸炎、④熱性けいれん、⑤気管支喘息となっています。感染症及びそれに関連する症状での紹介入院が多く、またてんかん、熱性痙攣、気管支喘息は救急救命センターへの搬送や受診により入院となる症例が多いのが現状です。年齢は感染症に罹患しやすい1歳~4歳が最も多く、上記①から⑤までの入院患者147例の平均在院日数は3.7日で全国平均在院日数6.4日に比べて2日以上短くなっています。これは、紹介医から適切な時期に紹介され、かつ退院後のフォローも紹介医に依頼できる地域の連携システムが上手く機能している、いわゆる病診連携の成果と考えられます。また、外来紹介や入院の最多を占める呼吸器感染症について、当院ではフィルムアレイ呼吸器パネルを用いて、より正確な診断を目指しています。感染源が特定できることにより、適切な治療や予後予測による入院期間の短縮が可能となっています。
乳児についてはRSウイルス感染症による急性細気管支炎が多くみられますが、パリビズマブ、ニルセビマブによる重症化予防が普及し、RSウイルス感染症の入院児の多くはパリビズマブ、ニルセビマブの適応のない正期産児が主体となっています。最近では妊娠中の母体へのRSウイルスワクチンも利用されるようになってきており、重症化予防がすすめば入院症例は減少していくものと思われます。
小児科は県北部地域の2次診療を担当しており、人工呼吸が必要な重症例や専門的な治療が必要な症例については、宮崎大学医学部附属病院、宮崎県立宮崎病院、熊本大学病院。熊本赤十字病院等の3次医療施設、高度医療施設に紹介、転院をさせていだいております。現在当科には5名の小児科医が勤務しており、看護スタッフと力を合わせて、また関連各科、病院の協力をいただきながら、宮崎県北部地域の子どもたちの健やかな成長に貢献していきたいと考えています。
外科
| DPCコード | DPC名称 | 件数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 73 | 2.18 | 2.57 | 0.00% | 71.45 | 外科1位 |
| 060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 55 | 8.22 | 8.88 | 3.64% | 78.75 | 外科2位 |
| 060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 53 | 4.17 | 4.54 | 1.89% | 70.66 | 外科3位 |
| 060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 | 33 | 5.58 | 5.99 | 0.00% | 65.3 | |
| 060035xx0100xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 32 | 12.78 | 14.81 | 0.00% | 73.56 | 外科5位 |
【解説】
結腸のポリープに対する治療は、内視鏡下に粘膜切除等をおこないます。
胆管結石・胆管炎に対しては、主に体への負担が少ない内視鏡治療をおこなっています。
鼠径ヘルニアに対しては前方アプローチや腹腔鏡下での根治手術をおこなっています。
結腸癌に対しては、できるだけ体への負担が少ない腹腔鏡下手術をおこなっています。
整形外科
| DPCコード | DPC名称 | 件数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 160800xx02xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 159 | 20.41 | 25.29 | 84.28% | 82.9 | 整形外科1位 |
| 07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 45 | 19.96 | 18.76 | 86.67% | 73.07 | 整形外科2位 |
| 070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 42 | 24.12 | 21.38 | 92.86% | 78.98 | 整形外科3位 |
| 160760xx01xxxx | 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 | 29 | 8.59 | 5.95 | 27.59% | 55.21 | |
| 160760xx02xxxx | 前腕の骨折 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿等 | 28 | 2.5 | 3.06 | 0.00% | 43.36 | 整形外科5位 |
【解説】
最も患者数が多かったのは、股関節の大腿骨近位部骨折です。高齢者に多く、軽微な転倒などで受傷します。骨折系によって骨折観血的手術と人工骨頭挿入術を選択します。2番目と3番目は変形性関節症に対する人工関節置換術です。4番目は手関節骨折です。主に金属プレートで固定を行います。5番目はその手関節の金属プレートを抜く必要がある場合です。
脳神経外科
| DPCコード | DPC名称 | 件数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 64 | 17.06 | 18.68 | 85.94% | 73.14 | 脳神経外科1位 |
| 160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 43 | 11.84 | 9.83 | 37.21% | 79.07 | 脳神経外科2位 |
| 010060xx99x20x | 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 – 2あり 定義副傷病なし | 32 | 11.91 | 16.94 | 37.50% | 75.69 | |
| 010040x199x0xx | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし | 29 | 16.14 | 22.21 | 68.97% | 78.24 | |
| 010060xx02x40x | 脳梗塞 経皮的脳血管形成術等 手術・処置等2 – 4あり 定義副傷病なし | 27 | 18.52 | 23.71 | 77.78% | 79.74 |
【解説】
当科は宮崎県北地域の脳神経外科疾患を対象として診療をしています。通常、脳神経外科の対象は、脳卒中、神経外傷、脳腫瘍ですが、県北には神経内科の常勤医がほとんどいないため神経内科的疾患の急性期も診療しています。脳卒中には脳出血、くも膜下出血、脳梗塞があります。脳梗塞に関して血管内治療の体制が整い、消防、周辺の急性期医療機関と連携し、365日、24時間体制で血栓回収、血栓溶解術をおこなえるようになりました。
上記1位、4位が脳出血で、これまで当科で診療する一番症例が多い疾患です。重症例に対しては手術がおこなわれますが、当科では顕微鏡手術の他に神経内視鏡による手術もおこなっています。
2位が頭部外傷です。交通事故の症例は全国的に減少してきていますが、高齢化に伴い高齢者の転倒、転落が増加傾向です。通常の開頭術の他に、特に緊急性が高いような症例では救急外来で穿頭術をおこなうこともあります。複合外傷は救急科を中心に複数の診療科で対応します。
3位、5位が脳梗塞になります。軽症例は脳梗塞の輪番病院に治療をお願いしています。現在血栓回収療法、血栓溶解療法は二つ併せて年間50例ほどおこなっています。
呼吸器外科
| DPCコード | DPC名称 | 件数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 年齢 | 患者用パス |
| 040040xx02x0xx | 肺の悪性腫瘍 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等 手術・処置等2なし | 113 | 7.59 | 9.82 | 0.00% | 71.51 | |
| 040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 28 | 2.25 | 3.03 | 0.00% | 72.93 | |
| 040040xx97x00x | 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 24 | 5.96 | 11.12 | 0.00% | 71.71 | |
| 040200xx01x00x | 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 17 | 7.71 | 9.59 | 0.00% | 40.12 | |
| 040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 – 4あり 定義副傷病なし | 15 | 6.47 | 8.16 | 0.00% | 70.13 |
【解説】
当院では呼吸器内科と呼吸器外科で呼吸器センターを開設しております。肺の悪性腫瘍に対しては診断、手術、放射線治療、化学療法を呼吸器内科と共に一貫しておこない、診断から治療までを円滑におこなっております。
手術症例はほとんどの症例で胸腔鏡を用いた低侵襲手術をおこなっております。これにより、高い根治性を目指すと同時に、低い合併症発生率と術後疼痛0を目指しております。さらに積極的離床、必要に応じたリハビリ介入をおこなうことで術後早期退院、早期社会生活復帰ができることを重視しています。
化学療法はガイドラインに基づき、最新の抗癌剤を用いています。初回の抗癌剤投与は入院でおこないますが治療が軌道に乗れば外来化学療法に移行します。つらい副作用の予防とサポートを癌化学療法専門看護師や薬剤師と共におこないます。
現役で仕事をしておられる方が仕事を続けながら安心して治療を受けられるように、仕事と治療の両立支援を積極的におこなっています。
良性疾患に対する手術で多いのが気胸に対するブラ切除術です。当院の基本方針としては若年者の初回気胸関しては原則ドレナージによる保存的治療をおこない、再発症例で明らかなブラがある症例に対しては胸腔鏡下ブラ切除をおこなうこととしております。
心臓血管外科
| DPCコード | DPC名称 | 件数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし | 18 | 10.28 | 10.18 | 0.00% | 81.33 | |
| 050163xx02x1xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等2 – 1あり | 15 | 16.67 | 18.74 | 6.67% | 73.2 | |
| 050163xx01x1xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等2 – 1あり | 6 | 25 | 27.01 | 33.33% | 71.67 | |
| 050050xx0151xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1 – 5あり 手術・処置等2 – 1あり | 5 | 33.6 | 26.54 | 20.00% | 68.2 | |
| 050161xx01x1xx | 大動脈解離 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等2 – 1あり | 5 | 26.8 | 29.35 | 20.00% | 71 |
【解説】
当科では、心臓、大血管、末梢血管などに対する診療をおこなっております。冠動脈バイパス術や弁置換術など一般的な手術のほか、緊急手術もおこなっております。大動脈瘤治療としては開胸、開腹での人工血管置換術もしくはステントグラフト内挿術の2つがありますが、病変の解剖学的特徴や患者さんの年齢、併存疾患を考慮して適切な治療法をお勧めしています。
産婦人科・周産期科
| DPCコード | DPC名称 | 件数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 140010x199x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし | 69 | 5.81 | 6.11 | 15.94% | 0 | |
| 120090xx97xxxx | 生殖器脱出症 手術あり | 45 | 8.4 | 7.74 | 0.00% | 73.4 | 産婦人科2位 |
| 120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 37 | 9.08 | 9.20 | 0.00% | 50.95 | |
| 120260x099xxxx | 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 手術なし | 35 | 5.49 | 4.75 | 31.43% | 29.43 | |
| 140010x299x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし | 32 | 17.91 | 11.83 | 3.12% | 0 |
【解説】
当科は産婦人科に加えて周産期科としてNICU入院症例も取り扱っています。症例数第1位には2,500g以上の早産児、新生児低血糖、新生児一過性多呼吸、新生児仮死等の新生児疾患が含まれています。第2位は生殖器脱出症で腟式子宮全摘術と腟壁形成術や腟閉鎖術等の手術療法をおこなっています。第3位は子宮筋腫等の良性疾患での子宮全摘術、第4位は手術を必要としない弛緩出血等の分娩の異常が含まれています。第5位は1,500g以上2,500g未満の低出生体重児、早産児の呼吸窮迫症候群等の疾患となっています。
耳鼻咽喉科
| DPCコード |
DPC名称 | 件数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 49 | 7.41 | 7.35 | 0.00% | 19.06 | |
| 030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 31 | 5.42 | 5.63 | 0.00% | 42.1 | 耳鼻咽喉科2位 |
| 030390xx99xxxx | 顔面神経障害 手術なし | 8.50 | |||||
| 030440xx01xxxx | 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術等 | 6.06 |
【解説】
当科は、宮崎県北地域唯一の入院加療可能施設であり、手術目的以外の入院疾患では、耳鼻咽喉科領域の急性炎症性疾患、顔面神経麻痺や急性感音難聴の重症例に対する入院加療を必要に応じておこなっています。また、腫瘍性病変については適宜検査をおこなった上で手術可能な施設への紹介などもおこなっております。
泌尿器科
| DPCコード | DPC名称 | 件数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり | 45 | 2.67 | 2.45 | 0.00% | 72.31 | |
| 11012xxx02xx0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし | 44 | 5.45 | 5.16 | 4.55% | 69.57 | |
| 110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし | 35 | 5 | 6.81 | 0.00% | 74.94 | |
| 110200xx02xxxx | 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 | 26 | 6.12 | 7.77 | 0.00% | 74.31 | |
| 110070xx02xxxx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術+術中血管等描出撮影加算 | 22 | 4.68 | 6.75 | 0.00% | 74.27 |
【解説】
入院患者数は前立腺癌診断のための検査入院が45件で最多でした。次いで上部尿路結石に対して経尿道的尿路結石砕石術をおこなった症例が44件でした。膀胱癌に対して経尿道的手術をおこなった症例は57件(術中血管等描出を含む)でした。前立腺肥大症に対する手術は経尿道的レーザー前立腺核出術をおこなっていて26件でした。
循環器内科
| DPCコード | DPC名称 | 件数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 050070xx03x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし | 188 | 4.06 | 4.47 | 0.00% | 69.15 | |
| 050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1/2あり 手術・処置等2なし | 154 | 4.59 | 4.18 | 0.00% | 68.81 | |
| 050030xx03000x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 93 | 12.06 | 11.37 | 5.38% | 72.89 | |
| 050050xx9920xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 – 2あり 手術・処置等2なし | 87 | 3.95 | 3.27 | 1.15% | 71.2 | |
| 050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1/3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 79 | 9.67 | 9.59 | 3.80% | 79.54 |
【解説】
上から①心房細動にてカテーテルアブレーションをおこなった患者分類。
②狭心症で経皮的冠動脈インターベンションPCIをおこなった患者分類。
③急性心筋梗塞にてPCIをおこなった患者分類。
④狭心症にて心臓カテーテル検査および付随する検査(冠動脈血流予備量比FFR,光干渉断層像OCT、血管内超音波IVUS)をおこなった患者分類。
⑤ペースメーカ留置をおこなった患者分類。
頻脈性不整脈(特に心房細動)に対してカテーテルアブレーションをおこなったのが①位の分類です。当院でも常勤の不整脈専門医が赴任しカテーテルアブレーションが可能となり増加しています。
心臓カテーテル検査をおこなう際にさらに詳細な検査(FFR、OCT,IVUS)を追加し、PCIの適応を判断することがあります。カテーテルによる血行再建(経皮的冠動脈形成術あるいはステント留置術)が必要と判断した場合、先端に数ミリのバルーンがついたカテーテルを病変部に挿入して拡張し、必要に応じてステントと呼ばれる金属製の補強材を内挿します。程度によりますが、速ければ手術は20-30分で終了し、3泊4日の入院で完了する侵襲の低い手術で、体力のない高齢者でも受けることができます。この手術による入院が患者数②位の分類です。
冠動脈の狭窄が進行し閉塞をきたすと急性心筋梗塞を発症します。速やかに再灌流をおこなうためにPCIをおこなうのが患者数③位の分類です。
狭心症の最終診断は画像検査でおこないます。近年は外来で造影CTによって診断できる症例が増えました。しかし、狭窄率が高度になると、内服治療か血行再建をするかの評価が必要です。このためにおこなう心臓カテーテル検査が患者数④位の患者分類です。
徐脈性不整脈に対してペースメーカ植込術をおこなった患者数が⑤位の分類です。
救命救急科
| DPCコード | DPC名称 | 件数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 年齢 | 患者用パス |
| 160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 34 | 7.29 | 7.99 | 23.53% | 55.06 | |
| 161070xxxxx00x | 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 20 | 3.2 | 3.58 | 10.00% | 47.9 | |
| 160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 20 | 9.7 | 9.83 | 30.00% | 70.65 | |
| 161060xx99x0xx | 詳細不明の損傷等 手術なし 手術・処置等2なし | 11 | 2.09 | 2.63 | 0.00% | 42.18 | |
| 180010x0xxx2xx | 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 – 2あり | 11 | 23.91 | 30.90 | 45.45% | 75.18 |
【解説】
令和7年度の疾患内訳では、上位5疾患に前年度から変動がみられました。前年度1番目だった薬物中毒を、頭部打撲や脳震盪、頭部挫創など手術不要の頭部外傷が大きく上回りました。これは令和5年度と同様の傾向で、手術を要する頭部外傷を合わせると54件となり、いかに外傷時の頭部損傷が多いかを物語っているものと思われます。この中の多くの患者様は当院の脳神経外科と協働で治療にあたっています。
残念なことですが、本県は全国平均を上回る自殺者数が報告されており、昨年最多だった薬物中毒症例が2番目になったとはいえ、20件の患者さんの診療をおこないました。本県の傾向は県北地区も例外ではないことのあらわれだと思われます。医薬品中毒を含む薬物中毒で入院される方は、精神疾患を患っていらっしゃる患者さんが多いのが特徴ですが、当院は精神科の常勤医師が不在です。当科での入院加療で身体的回復を確認した後に、精神科的治療の必要度に応じて精神科病院への転院・受診を調整しております。これにとどまらず、行政機関や管内の精神科病院および消防機関や警察機関の参加する会議に定期的に参加し、情報を共有すると共に関係の強化、引いては患者数の減少に努めております。
5番目には、敗血症の患者さんを数多く担当しています。平均年齢が75.18歳と総じてご高齢の患者さんが多く、加齢による体力や免疫力の衰えがこれらの疾患の発症の要因の1つと思われます。敗血症は死亡率の高い疾患でありますので、当科が主治医となりつつ、対象臓器の専門診療科と連携をとりながら、全身管理をICU病棟やHCU病棟でおこない、約2週間の抗生剤投与を中心とした入院治療をおこないます。平均在院日数も他疾患に比較して長期になっておりますが、治療に伴う筋力低下を回復させるためのリハビリテーションが必要となることが多く、継続的なリハビリテーションが必要となるケースも多いこたから近隣病院への転院率が高くなっています。
上記の患者様を含め、引き続き全身管理を含む集中治療管理から一般病棟管理までを当科でおこない、救命率向上を目指します。
皮膚科
| DPCコード | DPC名称 | 件数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 年齢 | 患者用パス |
| 080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | ||||||
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
| 初発 | 再発 | |||||
| StageⅠ | StageⅡ | StageⅢ | StageⅣ | 不明 | ||
| 胃癌 | - | - | 11 | 14 | - | - |
| 大腸癌 | 11 | 32 | 56 | 43 | - | 20 |
| 乳癌 | - | 15 | - | - | - | - |
| 肺癌 | 87 | 43 | 75 | 93 | 16 | 50 |
| 肝癌 | - | - | - | - | - | - |
【解説】
UICC病期分類でStageⅠからStageⅣに分類されています。
「初発」とは、当院入院で、当該腫瘍の診断、診断と初回治療、あるいは初回治療を実施した場合を指し、延べ患者数とします。
「不明」とは、治療前の情報のみでは正確な病期分類ができていないことを指します。
「再発」とは、初回治療が完了した後、当院で患者を診察した場合や、治療がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指し、延べ患者数となっています。
がん腫で患者数が一番多いのは肺がんで、StageⅣの患者さんが一番多くなっております。
当院呼吸器外科にて診断から手術、術後の放射線治療、化学療法まで一貫しておこなえます。
また、当院は宮崎県がん診療指定病院となっており、がん看護専門看護師、がん化学療法認定看護師が患者さんやご家族をサポートするとともに、院内に設置されたがん相談支援センターでは、がんに関するあらゆる相談に対応するなどがん患者さんへの支援体制を整えています。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等
| 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
| 軽症 | - | - | - |
| 中軽症 | 46 | 12.41 | 75 |
| 重症 | 21 | 17.67 | 82.05 |
| 超重症 | 11 | 11.73 | 77.36 |
【解説】
嚥下性肺炎やウイルス性肺炎は含まれず市中肺炎(社会生活を送っている中で罹患した肺炎)のみの統計となります。
高齢者がかかると重症になる事が多い疾患で中等症の患者が一番多くなっています。重症度に比例して平均在院日数、平均年齢が上がる傾向がみられるといわれています。
5.脳梗塞の患者数等
| ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
| I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 118 | 17 | 77.6 | 53.79% |
| その他 | 16.79 | 79.21 | 4.55 | 0.50% |
【解説】
「脳梗塞」は、脳の血管が詰まり、血流がストップした状態で脳組織が壊死(梗塞)した状態になります。
当院では第二次救急医療として24時間受付の救急外来があり、脳梗塞を発症から3日以内に受診された重症な患者が多くなっています。
6.診療科別主要手術別患者数等
(診療科別患者数上位5位まで)
※患者数が10件未満のものは非公開(-)としております。
内科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 | 117 | 0.02 | 1.07 | 0.00% | 66.02 | 内科パス |
| K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 42 | 1.33 | 10.55 | 5.71% | 80.50 | |
| K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの | 31 | 5.84 | 12.81 | 15.62% | 71.29 | |
| K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 26 | 3.58 | 17.23 | 16.67% | 73.69 | 内科パス |
| K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル以上 | 17 | 0.65 | 1.53 | 0.00% | 65.35 |
【解説】
最も多く行われた手術は、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)です。下部消化管内視鏡検査で大腸ポリープが見つかった場合は、検査から治療に切り替えてポリープ切除をおこないます。高齢の患者さんも多いため術後1泊入院することがあります。 第3位は末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純)で腎臓内科が担当します。患者はほとんど地域の医療機関からの紹介です。内視鏡的消化管止血術は吐血の患者さんに対し、緊急で施行することが多い術式です。
外科
| Kコード | 名 称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 67 | 0.15 | 1.00 | 0.00% | 71.37 | 外科パス |
| K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 61 | 1.10 | 8.98 | 8.57% | 78.59 | |
| K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 50 | 1.12 | 3.90 | 2.00% | 67.48 | 外科パス |
| K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 46 | 1.37 | 3.8 | 0.00% | 63.07 | |
| K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 30 | 1.13 | 5.1 | 0.00% | 72.2 | 外科パス |
【解説】
①癌や結石など様々な原因による胆管閉塞・黄疸・胆管炎などに対して、内視鏡でのステント挿入・留置を行っています。 ②血管刺激性の強い薬剤(抗癌剤や高濃度栄養補液剤など)の定期的・長期の投与が必要な際には、安全に治療が行えるように血流の多い中心静脈へのアクセスを容易にするために局所麻酔下に埋込型カテーテルを主に前胸部皮下に留置しています。 ③鼠径ヘルニアに対しては、前方アプローチや腹腔鏡下にてヘルニア門を遮断する根治術を行っています。 ④胆石症や胆嚢炎、良性胆嚢ポリープなどに対して、小さな切開創で胆嚢を摘出する腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っています。 ⑤乳癌に対しては、症例ごとに適応を検討し、切除範囲やリンパ節郭清の範囲を決定し治療を行っています。
整形外科
| Kコード | 名 称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 120 | 3.11 | 16.48 | 74.19% | 79.63 | |
| K0821 | 人工関節置換術(膝) | 97 | 1.52 | 19.68 | 90.72% | 75.45 | |
| K0811 | 右人工骨頭挿入術(股) | 75 | 2.79 | 16.87 | 76.92% | 81.75 | |
| K0462 | 骨折観血的手術(下腿) | 61 | 3.18 | 12.59 | 47.62% | 57.39 | |
| K0483 | 骨内異物(挿入物)除去術(下腿) | 37 | 0.32 | 2.86 | 0.00% | 55.00 |
【解説】
上肢から下肢まで多様な部位の骨折があり、当院では高齢者の軽微な外傷な対する待期的手術から交通事故や転落など高エネルギー外傷に対する急を要する手術まで幅広く治療をおこなっています。一番多いのは大腿骨骨折に対する骨折観血的手術です。2番目は変形性関節症に対する人工関節置換術です。3番目に多いのは股関節の大腿骨近位骨折に対する人工骨頭挿入術です。4番目に多いのは手関節の骨折に対して金属プレートで固定する手術です。5番目に多いのはその手関節の骨折が癒合した後におこなう、プレートを抜く手術です。
脳神経外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 62 | 0.37 | 9.73 | 35.94% | 81.10 | 脳神経外科パス |
| K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | 41 | 0.10 | 19.29 | 73.81% | 79.27 | |
| K1781 | 脳血管内手術 1箇所 | 21 | 2.19 | 28.33 | 57.14% | 63.38 | |
| K609-2 | 経皮的頸動脈ステント留置術 | 18 | 8.83 | 7.28 | 33.33% | 78.78 | |
【解説】
最も多くおこなわれたのは慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術でした。これは、頭部外傷後しばらくたってから、頭蓋骨と脳との隙間に血液がたまり脳を圧迫する病気です。頭を打って1~2ヶ月してから頭痛や麻痺などの症状が徐々に出てきます。局所麻酔で頭蓋骨に小さな孔をあけて、血腫内を洗浄し、血腫を排出させる管を一晩留置します。手術時間は30分~1時間程度です。1週間程度の入院となります。
2位は大血管の閉塞による広範囲脳梗塞に対して閉塞させている血栓をカテーテルで除去する治療です。当院では365日、24時間、病院に搬送されてから1時間ほどでおこなっています。
3位の血管内治療は主に脳動脈瘤に対しておこなわれています。カテーテルを動脈瘤内に誘導し、動脈瘤内部をコイルで詰めていきます。ステントと言われる網目状の管を併用することもあります。破裂、未破裂の動脈瘤のどちらも適応になります。未破裂で通常の治療が困難な内頚動脈瘤に対してはフローダイバーターと言われる特殊なステントを留置することがあります。血管内治療の体制が整うまでは主に開頭によるクリッピング術がおこなわれていましたが、現在中大脳動脈瘤、血管吻合が必要な症例、脳内に血腫を形成している動脈瘤破裂などに対してクリッピング術を選択しています。
4位は脳梗塞の原因となる頚動脈の狭窄に対してカテーテルを使用し血管を広げ、ステントを留置する治療です。局所麻酔下に1時間ほどで終了します。頚動脈を遮断し、直接動脈硬化病変を摘出する内膜剥離術という治療もありますが、症例によって使い分けています。
呼吸器外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K514-22 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) | 41 | 1.56 | 4.85 | 2.44% | 70.17 | |
| K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除,又は1肺葉を超える | 31 | 1.52 | 7.03 | 0.00% | 75.00 | |
| K6261 | リンパ節摘出術(長径3㎝未満) | 17 | 0.82 | 2.00 | 0.00% | 69.00 | |
| K5131 | 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術・楔状部分切除) | 16 | 3.31 | 5.25 | 5.88% | 44.00 | |
| K5133 | 胸腔鏡下肺切除術(区域切除) | 12 | 1.58 | 5.75 | 0.00% | 72.58 |
【解説】
悪性腫瘍手術手術は従来肺葉切除が標準術式でしたが、近年、病状によっては癌の部分だけを取り除き、可能な限り肺を温存する手術でも根治できる区域切除を積極的におこなっています。
ほとんどの症例を低侵襲な胸腔鏡下手術でおこなっています。
患者さんが一人暮らし、遠方、高齢、体力が低下しているなどの場合、入院期間が長くなる傾向があります。手術リスクの高い患者さんでは手術合併症を減らすために、術前後のリハビリや積極的な術後管理を少し長めの入院によりおこなっています。
御家族が遠方で当院来院が困難なかたについてはZoomを用いたオンラインでの相談もさせていただいております。
患者さんの術後の生活の質の維持・向上と同時にめざすべく、患者支援センターと連携し速やかで確実な社会復帰を実現するよう努めています。
心臓血管外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K5612ロ | ステントグラフト内挿術 1以外の場合 腹部大動脈 | 12 | 1.17 | 7.33 | 0.00% | 81.17 | |
| K5606 | 大動脈瘤切除術(腹部大動脈・分枝血管の再建 | 8 | 2.88 | 11.88 | 0.00% | 70.25 | |
| K6154 | 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) | 8 | 1.00 | 6.50 | 0.00% | 72.25 | |
| K5522 | 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの | 7 | 5.57 | 26.00 | 16.67% | 72.43 | |
| K5607 | 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(その他のもの) | 6 | 5.33 | 23.00 | 16.67% | 72.83 |
【解説】
当科では、心臓、大血管、末梢血管などに対する診療をおこなっております。大動脈瘤切除術など一般的な手術のほか、緊急手術もおこなっております。
産婦人科・周産期科
| Kコード | 名 称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K877 | 子宮全摘術 | 75 | 1.23 | 7.07 | 1.33% | 53.91 | |
| K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | 49 | 9.43 | 6.53 | 18.37% | 31.04 | |
| K8881 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側,開腹) | 36 | 1.00 | 7.44 | 0.00% | 52.03 | |
| K8654 | 子宮脱手術(腟壁形成手術・子宮全摘術) | 35 | 1.40 | 6.14 | 0.00% | 72.80 | |
| K8982 | 帝王切開術 選択帝王切開 | 31 | 15.52 | 7.16 | 0.00% | 32.10 |
【解説】
第1位は子宮全摘術で良性疾患、上皮内癌、初期子宮体癌に対する子宮全摘術です。腹式子宮全摘術に加えて腟式子宮全摘術も積極的に行っています。第2位は緊急帝王切開術、第4位は選択的帝王切開術です。2次周産期施設である当院では緊急帝王切開術が多くなっています。第3位は子宮附属器(卵巣・卵管)腫瘍の手術で開腹でおこなっています。第5位は子宮頚部切除術になっています。
耳鼻咽喉科
| Kコード | 名 称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K3772 | 両側口蓋扁桃手術(摘出) | 45 | 1.02 | 5.69 | 0.00% | 20.84 | |
| 耳鼻咽喉科パス | |||||||
【解説】
当科は、宮崎県北地域唯一の手術可能施設であり、耳科、鼻科、咽喉頭領域の炎症性、良性疾患に対する手術加療をおこなっております。また、手術が必要な耳鼻咽喉科領域の悪性腫瘍、合併症リスクの大きい良性疾患については精査の上で宮崎大学医学部附属病院をはじめとした他医療施設への紹介をおこなっております。
泌尿器科
| Kコード | 名 称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K8036ロ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) | 57 | 1.21 | 3.49 | 0.00% | 74.91 | |
| K783-2 | W-J ステント留置術 | 43 | 0.58 | 9.60 | 13.46% | 73.81 | |
| K7811 | 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの | 40 | 2.23 | 4.12 | 9.76% | 70.95 | |
| K841-21 | 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザー) | 28 | 1.54 | 4.21 | 0.00% | 75.29 | |
| K773-2 | 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 | 26 | 1.35 | 8.65 | 0.00% | 74.69 |
【解説】
手術件数は膀胱癌に対しておこなった経尿道的膀胱腫瘍切除術が57件と最多でした。2番目は尿管ステント留置術が43件でした。これは主に結石性腎盂腎炎症例に施行しています。3番目は経尿道的尿路結石除去術40件です。4番目に前立腺肥大症に対する経尿道的レーザー前立腺切除術28件、5番目が腎癌や上部尿路癌に対しておこなった腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術26件です。
循環器内科
| Kコード | 名 称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの | 163 | 1.00 | 2.02 | 0.00% | 69.77 | |
| K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 96 | 1.97 | 2.91 | 0.00% | 72.17 | |
| K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) | 70 | 0.03 | 12.09 | 10.00% | 71.80 | |
| K5463 | 経皮的冠動脈形成術(PTCA)その他 | 52 | 2.37 | 2.87 | 0.00% | 71.62 | |
| K5973 | ペースメーカー移植術(リードレスペースメーカー) | 38 | 3.00 | 6.84 | 10.26% | 84.47 |
【解説】
K5951 年齢とともに不整脈、特に心房細動の罹患率も増加します。K5951は心房細動に対しておこなうカテーテルアブレーションと呼ばれる治療です。心房細動は脳梗塞および心不全の発症と関連しています。カテーテルアブレーションを心房細動発症早期におこなうことで根治も可能な有効性の高い治療です。令和6年より常勤の専門医も着任し積極的におこなっています。
年齢とともに動脈硬化は進みますが、糖尿病、高血圧、脂質代謝異常症、タバコ、遺伝などの要因により動脈硬化が促進されます。その結果、心臓を養う冠動脈に動脈硬化による狭窄が出現すると、その末梢の心筋は十分な血液を受け取れず、虚血(栄養や酸素の不足)状態になります。これが「狭心症」の状態ですが、さらに、動脈硬化が進展し血栓で閉塞すると、血流が途絶し、「心筋梗塞」を発症します。その間のつまりかかった状態が「不安定狭心症」です。
狭心症に対する予定された経皮的冠動脈ステント留置術K5493が第2位です。そして、急性心筋梗塞に対する緊急の治療のうち、経皮的冠動脈ステント留置術K5491が第3位です。
第5位は徐脈性不整脈に対するペースメーカ植込術ですが、近年右心室内に直接植込を行うリードレスペースメーカ植込術もおこなっています。近年高齢化もあり増加傾向です。
小児科
| Kコード | 名 称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
皮膚科
| Kコード | 名 称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
救命救急科
| Kコード | 名 称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
| DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
| 130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
| 異なる | – | – | ||
| 180010 | 敗血症 | 同一 | 75 | 0.94% |
| 異なる | 30 | 0.37% | ||
| 180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
| 異なる | – | – | ||
| 180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 35 | 0.44% |
| 異なる | – | – |
【解説】
敗血症は血液が細菌に感染することにより全身に炎症を起こす病気です。肺炎や尿路感染症、腹膜炎、悪性腫瘍などに合併する例が多いのですが、当院では敗血症そのもので入院された患者さんが多い傾向を示しています。入院中に合併症を起こさない様にしていますが、患者さんを紹介、救急のみで受け付けているので、重症な患者さんが多く、入院中に合併症になる患者さんも一定数いらっしゃいます。
手術・処置等の合併症の主なものは、動脈や透析用シャントの閉塞・再狭窄・機能低下・感染症の他、術後感染、術後出血となっています。診療科で見ると心臓血管外科、整形外科、内科、外科が多く、これらで半数を超えてますが、いずれの診療科の手術も患者さんの負担が大きいため、患者さんの状態が良好でない場合は合併症がみられることがあります。
1.リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症発症の予防対策実施率
| 肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) | 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) | リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症発症の予防対策実施率 |
| 1,242 | 1,191 | 95.89% |
2.血液培養2セット実施率
| 血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数(分子) | 血液培養2セット実施率 |
| 2,528 | 2,196 | 77.32% |
3.広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
| 広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) | 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) | 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率 |
| 821 | 758 | 92.33% |
4.転倒・転落発生率
| 退院患者の在院日数の総和もしくは入院患者延べ数(分母) | 退院患者に発生した転倒・転落件数(分子) | 転倒・転落発生率 |
| 90,515 | 139 | 1.54% |
5.転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
| 退院患者の在院日数の総和もしくは入院患者延べ数(分母) | 退院患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b 以上の転倒・転落の発生件数(分子) | 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率 |
| 90,515 | 5 | 0.06% |
6.手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
| 全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数(分母) | 分母のうち、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数(分子) | 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率 |
| 1,010 | 990 | 98.02 |
7.d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
| 退院患者の在院日数の総和もしくは除外条件に該当する患者を除いた入院患者延べ数(分母) | 褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡)の発生患者数(分子) | d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率 |
| 21,916 | 1 | 0.00% |
8.65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
| 65 歳以上の退院患者数(分母) | 分母のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数(分子) | 65 歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合 |
| 5,028 | 2,511 | 49.94 |
9.身体的拘束の実施率
| 退院患者の在院日数の総和(分母) | 分母のうち、身体的拘束日数の総和(分子) | 身体的拘束の実施率 |
| 90,515 | 4,373 | 4.83 |
更新履歴
2026/09/30 「令和7年度 病院情報の公表」作成